コールドケース7

海外ドラマNAVI

WEEKLY NEWS

COLUMN/REPORT

About コールドケースについて

Category カテゴリー

Writers プロフィール

池田敏
アメリカTV・映画ライター。「キネマ旬報」「SCREEN」「デジタルTVナビ」などの映画誌・TV誌に寄稿しています。


9月24日(土)S7#12「私立探偵」“The Runaway Bunny”

12

■今回のみどころ!

●事件は1974年、元刑事の私立探偵が犠牲に!
●BGMは名歌手ボブ・ディランなどの名曲!
●監督は、スティルマン役のジョン・フィン!

■STORY

1974年5月3日。私立探偵ハリー・デントンは事務所で、浮気調査の依頼人の美女に彼女の夫の不倫を撮った写真を見せるが、彼女に殴られた上、調査費を踏み倒される。そんなハリーが何者かに殺される。そして現在。30年以上前に建ったビルの基礎部分からハリーの白骨死体が見つかる。スティルマンはハリーが、風紀課の刑事だったが上司を殴って辞職し、私立探偵に転向したと憶えていた。リリーたちはコールドケースの扉を開く。
1971年に警察を辞めたハリーだが、実は風紀課で横行していたワイロを嫌ったため、自分の不正をでっち上げられて解雇され、それに怒って上司を殴っていた。ハリーの秘書だったが、彼の死後、彼の事務所を引き継いだ女性ラナは当時を振り返り、ハリーによく仕事を依頼していた彼の元戦友の弁護士カッツが、極秘の仕事を依頼してきたという。カッツによれば当時ハリーに、大富豪の未亡人キャロラインの仕事を紹介したという。キャロラインの継子である娘バニーが父親の死後、情緒不安定になり、サマーキャンプに参加させようとしたが口論になり、家を飛び出したままだという。依頼はバニーの捜索だったが、発見前にバニーが交通事故で亡くなったため、依頼は途中で打ち切られたとカッツ。
大きな仕事を望んだハリーはバニー捜索を続けたが、彼が浮気調査をした中に、遺体が見つかったビルを手がけた建設会社のオーナー、ウェルターがいた。彼は偶然、不良が集まる家でハリーがバニーを見つけた場面に遭遇したこと、ハリーがフレンチというタフな相棒と一緒にいたことを思い出す。バニーを発見したハリーとフレンチがキャロラインをゆすったと推理され、ラナはキャロラインの依頼でハリーたちを監視していたと認める。だが、ハリーたちのもとから逃亡したバニーが乗った車はラナの目前で事故を起こし、車は炎上。そしてフレンチは意外な事実を明かす。事故は偽装で、バニーは今も生きているという。リリーとヴァレンズが彼女の家を訪ねると、30年以上、偽名で暮らしてきたバニーが。彼女は当時、キャロラインが父を殺したと疑い、口封じでキャンプへ送られそうになったが、ハリーは彼女にキャロラインの犯行の証拠を掴んだといった後、姿を消したという。リリーはキャロラインを問い詰めるが、隣の取調室にはカッツが呼び出される。
犯人はカッツだった。キャロラインを愛するようになったカッツだが、ハリーは、キャロラインが自分で育てたジギタリスを夫にひそかに食べさせ、心臓発作を引き起こしたと推理し、彼女の家にあったジギタリスを一輪、持ち出していた。ハリーはキャロラインを守ろうと、拳銃でハリーを撃ったのだ。カッツが逮捕され、キャロラインが釈放される一方、バニーの視界で自分を新たな人生に送り出してくれた恩人ハリーが消えていく……。
同じ頃、ヴァレンズは父親から“母さんの事件のことは忘れろ”と言われて困惑する。

■今回の“深読み”
「コールドケース」はある意味、リリーら刑事たちの物語でもあるが、元刑事の私立探偵という今までいそうでいなかった犠牲者を取り上げ、シーズン7年目ながら番組が取り上げるべき題材をまだ模索し続けているとあらためて感心させられた今回。時代が1974年なのは、当時の映画・TV界に刑事・探偵物のブームが吹き荒れ、ジャック・ニコルソンが私立探偵に扮した映画「チャイナタウン」が高評価を受けたり(興行的にもヒット)、TV界で「ロックフォードの事件メモ」「探偵キャノン」「名探偵ジョーンズ」などがヒットするなど、フィルム・ノワールの時代に次いでこの題材がふさわしかった時代だったからに違いない。そして監督は、スティルマン警部補役でおなじみの俳優で、第6シーズン第3話「自由学校」に続いて2度目の監督となったジョン・フィン。前回は女優たちの演出が印象的だったが、今回は自身がまだ二十代前半だった1974年の事件を題材に、渋いゲスト出演陣を配し、映像も1970年代の映画っぽくして、より研ぎ澄まされた演出力を見せてくれた。面白かったのは、「自由学校」で女性たちに寄せたシンパシーを今回はほぼがらりと裏返し、キャロラインもラナもミステリアスな存在に描きつつ、なおかつバニーを純真無垢な女性として描いた点で、フィン監督はこのジャンルのツボを分かっているなと感心させられた。ひょっとしたら犯人が逮捕されてすっきり、が「コールドケース」だと思っているファンもいるかもしれないが、キャロラインが逮捕されず(しかもあのウィンク!)というのは、悪女物サスペンスが好きなファンにはたまらなかったはずだ。
さて、レギュラー陣に目を向けると、リリーVSキッチナーの戦いがエスカレートしそうな気配、ヴァレンズ一家の問題が引き続いて気になる上、ヴェラの体調も心配!?

■今回の掘り下げポイント

●今回の監督ジョン・フィン
先に述べた通り、番組を代表する男の中の男、スティルマン警部補を好演し、今回第6シーズン第3話「自由学校」に続いて2度目の監督業に挑戦。あらためてキャリアを調べ直すと、WOWOWが放送した青春ドラマ「ドーソンズ・クリーク」で、ジョシュア・ジャクソンが演じたペイシーの父親ジョンもこの人が演じていたんだなぁと再発見。

●私立探偵ハリー役のブライアン・ハウ
やはりこの時代、ハリーという刑事が映画界で人気だったのを意識したのかどうかというネーミングの役だが、演じたハウは「グラン・トリノ」などのヒット映画にも出演しつつ、活動は全体的に正直いって地味。こんな大抜擢も、米国のTVドラマは面白い。

●1974年のキャロライン役のチャンドラ・ウエスト
とてつもないフェロモンで男性陣を翻弄した1974年のキャロライン役。カナダ出身で、同国で米国のTVドラマや映画が多数収録されていたのを背景に、さらに活動範囲を広げ、最近もTV「新ビバリーヒルズ青春白書」や映画「サイレントノイズ」などに出演。

●1974年のバニー役のジュリアナ・ギル
この人も美人だなーと思って調べてみたら、1987年ノースキャロライナ州生まれの若手女優と判明。「CSI:科学捜査班」「CSI:マイアミ」「新ビバリーヒルズ青春白書」などのTVにゲスト出演するなどキャリアはかなり順調そうで、今後にも期待。

2011.9.25|エピソードガイド|コメント(0)トラックバック(0)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/215580/52793267

この記事へのトラックバック一覧です: 9月24日(土)S7#12「私立探偵」“The Runaway Bunny”:

コメント

コメントを書く

   

New 最新の記事

Archive 過去の記事

Comment 最新コメント

Cunningham21Tanisha
on 12月3日(土)S7#21「プロムクイーン」“Almost Paradise”
むくむく
on 11月19日(土)S7#19「銃弾~後編~」“Bullet”
Gladys25Briggs
on 12月10日(土)S7#22「絆」“Shattered”
サリア
on 12月3日(土)S7#21「プロムクイーン」“Almost Paradise”
Kぴ
on 12月10日(土)S7#22「絆」“Shattered”

Others 関連情報

コールドケース関連

  • ザ・ソプラノズ 2ndシーズン 哀愁のマフィア コレクターズBOX
  • ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア サード・シーズン コレクターズ・ボックス
  • ザ・ソプラノズ哀愁のマフィア (フォース・シーズン) コレクターズ・ボックス
  • ジョーイ〈ファースト〉セット2(DISC4~6)
  • ジョーイ〈ファースト〉セット1(DISC1~3)
ブログ:ココログ

「コールドケース:ブログ」は@niftyのウェブログ(blog)サービス「ココログ」で運営しています。
あなたもココログ始めてみませんか?ココログ(フリー)は、だれでも無料でご利用いただけます。

【ココログって何?】
【ココログ使い方ガイド】
RSS